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タンパク質について

5大栄養素の一つであるタンパク質。タンパク質の大きな役割は、筋肉,内臓,皮膚,血液などの体を作る主要な構成成分であること。また,体を作る役割以外にも①酵素やホルモン,神経伝達物質や免疫機能に関わる成分を構成する役割を担っており②また、糖質や脂質が不足している際にはエネルギー源になります。

タンパク質とアミノ酸と吸収のされ方

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タンパク質は20種類存在するアミノ酸が鎖状に多数連結してできている高分子化合物で、連結したアミノ酸の個数が少ない場合には、ペプチド、これが直線状に連なったものをポリペプチドと呼びます。口腔から取り入れられたタンパク質は、胃でペプシンという消化酵素によってプロテオースやペプトンという物質に分解され、小腸から門脈に吸収されます。
胃液に含まれる消化酵素ペプシンは膵液に含まれる消化酵素トリプシンも実はタンパク質からできています。この様に、タンパク質は体を作る以外にも様々な役割を担っています。

アミノ酸を蓄積するアミノ酸プール

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門脈で吸収された、アミノ酸はその後肝臓に運ばれ、アミノ酸プールと呼ばれる仕組みに貯蔵されます。実際にアミノ酸プールという場所が体内にあるわけでは無く、体内でアミノ酸が不足したときにすばやく使用されるためにアミノ酸を体内に貯蔵していおくという概念です。
通常、アミノ酸プールには600g〜700gのアミノ酸が蓄えられており①「食事由来のタンパク質」以外にも②「体を構成するタンパク質(体タンパク質)」を分解してアミノ酸プールが空にならない様調整されています。人間は毎日200g〜300gのタンパク質が分解されて、また同じくらいの量のタンパク質を合成して一定の状態を保っています。

アミノ酸プールの過不足

アミノ酸プールにアミノ酸が貯蔵されている間は、多少の期間、「食事由来のタンパク質」を摂らない期間があっても大丈夫ですが、「食事由来のタンパク質」を摂らないことにより、「体を構成するタンパク質(体タンパク質)」が余計に分解されるため、肌や髪、体の様々な部分に不調をきたし、健康や美容に悪い影響を与えかねません。
一方、アミノ酸プールには許容量があり、許容量を超えたアミノ酸は代謝の経路に入ります。具体的にはアミノ基(-NH2)が取り外され、αーケト酸とアンモニアに分解されます。そのうち、αーケトさんは、TCA回路といった、エネルギーを創出する回路に入り、エネルギーに変換されたり、糖質や脂質に変換され、アンモニアは毒性がある物質なので、肝臓の尿素回路で無毒な尿素に代謝され尿として排出されます。

タンパク質の必要量と摂取基準

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それでは、タンパク質はどの程度摂取したら良いのでしょうか。成人の日本人のタンパク質の推定必要量は、0.72(g/kg 体重/日)であるとされており、消化率等を勘案すると、例えば体重70Kgの成人の日本人ならタンパク質の必要量は50g/日となります。
ただしタンパク質には「質」があり、体の元になりやすい良質のタンパク質とそうでないタンパク質があり、一概には前述の摂取基準は当てはまりません。他の摂取基準として①摂取したタンパク質のうちどれくらいのタンパク質が体内で利用されているかを評価する「生物学的評価法」や②食品内に含まれるタンパク質中の必須アミノ酸の成分を分析する「科学的評価法」があります。

このようにタンパク質の「質」は①体内の利用効率や②必須アミノ酸のバランスによって決まります。バランスの良い食事の摂取がなりより大切になります。