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脂質

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5大栄養素の一つである脂質。脂質は悪者にされがちですが、体内ではエネルギー源としての役割のほかに、細胞膜やホルモンの形成にかかわる重要な役割をになっています。

脂質と同様、5大栄養素の一つの糖質も大きな役割は、人間が活動するうえでのエネルギー源になることです。両者の違いは、糖質が即効性のあるエネルギー源であるのに対して、脂質は貯蔵できるエネルギー源ということです。

脂質の消化と吸収

脂質は口腔から摂取されると、小腸にて胆汁酸によって乳化されます(脂質は疎水性があるため、体内に吸収されにくいため、乳化という作業を行います。イタリアン料理の基礎である「オリーブオイル」と「水」をくっつける「乳化」と似たような作業です。

その後、膵液に含まれるリパーゼによって脂肪酸等に分解され、疎水性があるトリセリグリドという物資に再合成され、さらに親水性のあるカイロミクロンという物質になり、小腸よりリンパ管に吸収されます。糖質タンパク質が小腸の門脈に吸収されるのに対して、脂質はリンパ管に吸収されるのが特徴です。

コレステロールとの関係

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カイロミクロンという物質に変換されるのは、親水性があるためリンパ管や血液と馴染みやすいためです。このカイロミクロンという物質は、「①リポタンパク質」、「②トリセリグリド」、「③コレステロール」から構成されています。カイロミクロンはリンパ管からさらに血中にはいり、各細胞に「脂質(トリセリグリド)」を各細胞に配分していく過程で、「③コレステロール」の比重が高くなり、その比重が高くなると「動脈硬化等」の要因となります。一方で、コレステロール逆転送系という経路もあり「①リポタンパク質」が高比率のカイロミクロンが血中の「③コレステロール」を回収していくという経路です。これが、一般的に善玉コレステロールと呼ばれるものです。

なお、コレステロールには、なにかと悪いイメージがありますが、コレステロールは①「細胞膜の構成に必要なリン脂質」、②「胆汁酸の原料」③「ステロイドホルモン」④「ビタミンDの前駆体の原料となる」等、人体に必要不可欠な栄養素です。

脂質の代謝経路

脂質のエネルギー生産は脂肪酸が、ミトコンドリア内にて、アセチルCoAという物質になりTCA回路というエネルギー生産回路を介してエネルギーを生産します。

脂肪酸の種類と特徴

脂肪酸は、炭素(C)、水素(H)、酸素(O)の3つの原子から構成されます。この炭素数のつながり方によって①中鎖脂肪酸(炭素数8〜12個)②短鎖脂肪酸(炭素数がそれ以下)③長鎖脂肪酸(炭素数がそれ以上)に分類されます。①中鎖脂肪さんは、③長鎖脂肪酸に比べて分解されやすく、エネルギーとしても利用されやすいため「体脂肪がつきにくい」として特定保健用食品にも利用されています。

さらに脂肪酸の持つ結合によって「①飽和脂肪酸」と「②不飽和脂肪酸」に区別されます。「②不飽和脂肪酸」は、「リノール酸」、「ドコサヘキサエン酸(DHA)」、「オレイン酸」等であり、「必須脂肪酸(食事から摂取が必要)」であったり、「抗炎症作用」や「抗血小板凝縮作用」があり栄養素的に注目されています。

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このように、脂肪酸にも様々な種類がありますが、一般的に動物性油脂のうち家畜由来のものは飽和脂肪酸が多く、魚類由来の動物性油脂は不飽和脂肪酸のドコサヘキサエン酸(DHA)を多く含みます。また、植物性油脂も不飽和脂肪酸を多く含み、大豆油は「リノール酸」や「オレイン酸」、オリーブ油には「オレイン酸」が豊富であることが知られています。